SAM’S / ISSUE05

Date : 2007.09
Common Magazine issue05

HUMANREPORT × SAM’S

SAM’S WEB

ISSUE05 DETAILS


■ よろしくお願いします!

OSAMU(以下O) よろしくお願いします。

■ まず初めにSAM’Sの始まりを教えてください。

O 最初はえ~と、オリジナルのプリント物から始めたんだよね。

■ それは何年くらい前からですか?

O それは89年だから、え~と……18年前かな?

■ 一番町でですか?

O そのときは河原町。

■ 河原町ですか?

O そう!小さいスペースを借りて始めて。その前はプリント屋にいたんだよね!シルクスクリーン!そんでT-シャツを作ってた。まぁバイトしてたんだよ!!そこで一通り出来るようになって、「まぁコレは俺でも出来るなぁ」って、ちょっと材料とか機械とかあれば出来るしって思って始めたんだよね。欲しい服とか頭の中にあっても売って無かったりするじゃん。それを簡単に作れるからってコトで始めたんだよね。でもみんなそんな感じじゃない?アパレルの始まりって!大体一緒。

■ それが始まりだったんですね。

O そう!んでプリントもやってたんだけど、やっぱり色々好きだから古着始めたり、ちょっとした小物とかね。っでいつの間にか色々ミックスみたいな感じになって、そこから一番町っていうか国分町なんだけど、俺の家の実家があそこにあったんだよね。モンキービジネス!ESP!ギター屋さん!

■ なんか聞いたコトあるっすね。

O あの~今パウダーの向かいの!

■ あぁ~!!(一同納得)

O あそこが俺の実家だったんだ。あそこにお店があって、そこの端の方を壁で仕切ってそこでお店を少しやったんだ。そん時は自分でT-シャツ作ったり仕入れもして本当に色々ミックスしてやってた。タイダイのT-シャツとか全然売れなかったんだよね(笑)

■ そこでお店やってたのはいつ位っすか?

O 90年くらいかな?最初に小さいトコを借りてやってたのも1年位で、んで実家でやってたのも1年位かな1年半位やってそれで前の場所に移って。それで前のお店のあった大学の前でずっとやってたね。15年とかそれくらいかな?

■ バイクのカスタムを始めたのはどの時期からだったんですか?

O バイクはず~と乗ってたんだけど「いつかやりたい」って思ってて商売としてね。ホント40歳過ぎとか半分趣味みたいなノリでやれたら良いかな~?って感じで考えてたんだけど、なんか「やりたい時にやった方がいいんじゃねーかな?」って思って始めた。それがもう10年以上前かな?

■ 一番町に移ってから?

O そう!最初は一番町のバイクをいじってたスペースでT-シャツ刷ってたんだよね!でっかいプリンター置いてね!

■ 僕が中学校くらいの時にSAM’Sに行ってT-シャツ買った記憶があるんっすよ!DOGTOWNの!!その時はバイクって感じじゃ無かったですよね?

O そうだね!その時はまだやってないね!みんなバイクには乗ってたけどね!!

■ じゃ最初は服からだったんですね。

O そうだね!最初は服からだった!

■ 昔からバイクは自分でいじってたんですか?

O 俺等がバイクを乗り始めた時ってちゃんと改造してくれるお店とか無かったから、今はいっぱいあるんだけど自分で改造するしかなくってやってたんだよね。

■ 基本的に物を作るのが好きなんですね!

O う~ん、そうかもね!いじったり作ったりするのは好きだね!俺の家ってみんなそうだから爺ちゃんの時からそんな感じなんだよね。

 

 

■ 僕らは知ってるんですが、読者の人は知らないと思うので教えて欲しいんですがなぜ一番町から今のお店に移ったんですか?

O まず歩道にバイクを止めてたので警察がしょっちゅう来てて、15年やってて結構ずっと大丈夫だったんだけど、引っ越しする半年前くらいから多分1人の人だと思うんだけど苦情が来るようになって警察も言われたらやっぱり来ないとダメだから1日2回とか来るようになって、例えば5、6台バイク並べて警察来て3台くらい店に引っ込めて邪魔にならないように端にぎっちり寄せてもそれでも警察が来てさ。おまわりさんも「これ邪魔じゃないの分かるんだけど……苦情きちゃって言わない訳にもいかないからさ…なんとか何ないの?」って言われて。それで本格的に引っ越しだ!ってなって洋服屋だけをとりあえず引っ越しして空いたスペースでバイク屋にして洋服を置いてた所にバイクを置けば外に出さなくていいなぁ~って思って。洋服屋を引っ越しして、床を剥がしたら壁が腐ってたんだよね。もう築70~80年くらい経ってたからね。もっと古いのはMIDOの所なんだけどね(笑)もう壁とか完全に腐ってて外も見えちゃうし。

■ マジっすか!!

O 外の光とか中に入ってくるからね!穴空いて!バールで軽く壁を叩いたらもうボロボロ砕けちゃって、大工さんと大家さんを呼んで見てもらったらもう修復出来ないって言われて。コレ直すなら建てた方が早いみたいで、直すにしても恐ろしいお金もかかるしちゃんと直らないしもうダメだねってなって立退きだよね。もう危ないから。地震きたら潰れちゃうからね。広くなったから良かったけどね。

■ 引っ越しの時は淋しかったですか?

O いや全然!俺結構すぐ頭切り替えられるから、あそこはホント15年もやってたから愛着もあったんだけど……いやでも、やっぱり少し淋しかったかもね!建物自体に色々お世話になったし、でも引っ越しで忙しくて考えるヒマが無かったんだね。きっと!もういつ出てってくれるんですか?って感じだったから!2月のちょっと前に洋服屋の方を引っ越しだったからそれの準備も忙しいし、それが終わったら今度はバイク屋の方の引っ越しもあったからヤバかった。恐ろしい引っ越しだった!

■ その間にも仕事は色々あったんですよね?

O そうそう!仕事もしないといけなかったし!

■ 引っ越しが終わるまではどれくらい掛かったんですか?

O 3週間くらいかな?ホントは今でも終わってないんだけどね!そのまま借りれば良いんだけどやっぱり嫌じゃん!!

■ 一同爆笑!!

O 壁紙とかも変なカッコ悪い模様だったから壁も塗ったんだよね!そんなコトやってたら結構時間掛かって。業者に頼めば簡単なんだけど金が半端じゃないでしょ?

■ そうっすね!

O 自分達でやっても出来るしね!

■ ここの場所はすぐ決まったですか?

O ここはすぐ決まったね!シュウ君って分からない?マル君とかとバンドやってる!サラリーマンの奴なんだけど、そいつがここら辺で働いてて教えてくれたんだよね。ここ空いてるよって!それで見に来てすぐ決まったんだよね!

■ なぜ街中ではなくて郊外の方に移ったんですか?

O バイク屋はもう街中はありえないんだよね!前の場所で10年近くバイクいじってやってたけど、今考えると半端じゃないコトやってたと思う。ホントよくやれてたよ。だって音はうるさいし火事になるようなコトもやってるしね。普通に法律違反だからね!

■ 法律違反だったんですか?

O そうだよ!だってガソリンも使うしオイルも使うし!ペイントもやるから。2階でやってたんだけど、換気扇から恐ろしいペイントの臭いしてたから隣のマンションの人は結構辛かったと思うよ!俺は結構古くからやってたから誰も文句言われなかったけど、急にいってやったら絶対無理だね!街中のバイク屋はカッコ良いからやりたいんだけどやっぱり無理だね!

■ あの場所でやれてたのも昔からやってたからなんですね。

O そうだね!昔からやってたし、なんとなく始まってもう「フワー」って感じやってたから周りの人ももう引っ越して来ちゃったし……みたいな感じなんじゃないかな?それじゃなかったもう苦情バンバンきちゃうよね。X橋の方でもやりたかったんだけどもうホントこっちの方まで来ないと絶対出来ない。苦情も1件でも来ちゃうと結構目眩だよ!その人とずっと付き合って行かなきゃいけなくなるから。誰が言ってるか分かんないし!言ってる人が分かればその人と話し合って良い感じにやればどうにかなるんだけど誰が言ってるか分からないとね。

■ 自分らも事務所で結構うるさくしてるんですけど、まだ苦情は来てないですね。事務所の同じフロアの奥が普通のアパートになってるんですけど苦情は来てないから助かってるっすね。

O やっぱり住んでるトコとかお店やってるトコで苦情入るとキツいよ!うるさい奴が1人でもいて文句言ってくる人がいるとホント大変。

■ 音とかでも苦情くると大変ですもんね。

O でしょう!上からバンバンやられたらまた始まったよ!みたいな。そっから長い戦いの始まりだからね!エレベーターとかで会って、ちょっと静かにして下さいね。っで終われば良いけどね!

■ でも中々そう言う感じにならないですよね!

O そう!でもここの場所はどんなにうるさくしてもある程度は大丈夫だからね!

■ この場所でペイントを塗ったりもしてるんですか?

O 塗ってる!表のコンテナの中でね。

■ ペイントも独学で覚えたんですか?

O ペイントは独学だよね。

■ 一からですか?

O そうだね!まぁ、板金屋のお客さんとかいるからその人に聞いたりもしたりね。ペイントは難しいよ!ホントに奥が深い。キチンとしてやんなとダメだからね!面倒臭がりはできないね!

■ 時間も掛かりそうですもんね。

O せっかちな人はできないだろうね。

■ ピンストとかはやってるんですか?

O ピンストはできない!ちょっと練習したんだけどアレは頑張んないとできない(笑)

■ 一同爆笑!!

O 頑張るのは当たり前なんだけどね(笑)俺意外とできるかな?って思って全部筆とかも買って結構練習したんだけど、やっぱり難しいんだよね!

■ アレは感性なんですかね?

O アレは感性もあるけど、やっぱり器用な人!あとは練習だね!ピンストをできる人が仙台にいないんだよね。

■ MIDOさんも岩手のSHOWTYさんっていう人がやってるんですよね?

O そうそう!SHOWTYは上手いよ!

■ MIDOさんにキーホルダー作ってもらった時にピンストを描いてもらったんですけど凄いカッコよかったです!

O そう!上手いんだよね!でもやっぱりピンストは難しいね。やりたいんだけど練習する時間が今はないから。

■ 最終的に全部SAM’Sでできたらっていうのはあるんですか?

O あ~でもある程度の仕事は他に振りたいね。何人いても足りないからね。自分が!多分結構やってる方だから他のバイク屋からみたら。全国見てもやってるほうだね!他のバイク屋は大体外注でやるもん。東京とかは下手したらエンジンも外注だからね!もちろんペイントも外注でシートとかもね。前はシートも作ってたからね。ハタが縫ってたもんね!外注はほとんどしてなかった。まぁ、ピンストはSHOWTYとか東京の人に頼んでたけど。

■ エンジンも改造するんですか?

O そう!ノーマルのエンジンよりでっかく組み直したり。

■ もちろんフレームもですよね?

O フレームもブッタ斬って角度変えたり伸ばしたりもする。

■ 凄いっすね!

O 面白いからね。やってるコトはホント大変な作業はいっぱいしてるんだけどやっぱり面白いね!

■ そういう作業も全て独学で覚えたんですか?

O そうだね!

■ 趣味でやっててって感じで?

O そうだね!でもやってた人達がいたからね。ホントに分からない事は聞いて作業してるトコとか見て覚えたり。鉄の仕事だから面白いし深いよね。ピストのフレーム作ってる人とかもやっぱり半端ないよ。アレは多分真似できないんじゃないかな?凄い技術だね!職人だよね!共通点は凄い多いけどね。

■ そうっすよね!

O うん!あるね!面白いよ!

■ バイクにしろ服にしろ全てにおいて作ってるモノにこだわりがあると思うんですが、どういう所にこだわりを持ってやっていますか?

O 全てにおいてか……やっぱりカッコよくないとダメだよね!一言でいうと(笑)

■ 一同爆笑!!

O バイクに関してはなんて言ったらいいかな?全然意識してないけど一言でいうとカッコ良いバイク!みたいな。でもそれが自然とSAM’S的なテイストに出来上がるから周りからみたらSAM’Sで作ったバイクだな。って分かるし。それがこだわりになってるのかな?って感じかな?こういう店だから普通の人でハーレーとかバイクに乗ってる人が来てこういう改造にして下さい!とか来ないんだよ。

■ おまかせなんですか?

O おまかせが多いから、もう俺のこういう雰囲気で!みたいなので作るから俺は作りやすいよね。その人の人間性もちゃんと見るし。オシャレな人もいるし悪っぽい人もいるし色々人はいるからそういうのを見て作るって感じかな。その人が乗って初めてカッコ良いバイクになるように作る。なんか釣合わないと面白くないしカッコ悪いでしょ?その人がバイクに乗って走ってて初めてカッコ良いみたいな。なにに関しても一緒だけどね。チャリもそうだし。自分のキャラを上手く掴んでる人は周りのモノも上手くまとめられるっていうか。

■ そうですね。デザインでもそういうのがあります。

O デザインもそうだよね!

■ イベントだったらイベントの雰囲気にあったモノを作るし、Commonも毎回違う人を特集しているからその人に合った雰囲気に作るようにしてます。

O そういう人の雰囲気が分かれば良いよね。ホント全然違かったらやっぱりダメじゃん!9800円の変なスカジャン着てる人とか来たら俺も困るけど(笑)

■ 一同爆笑!!

O ドコで買ったんだよ!みたいな(笑)

■ フラっとやってくる人はあんまりいないんですか?

O あんまりいないね。だからやりやすいけどね。

■ お客さんもSAM’Sを分かって来てくれるからって所がですよね?

O そうだね!

■ それが一番やりやすいですよね。

O そうだね!でもホントに商売のコト考えたらダメなんだろうけどね(笑)

■ 昔から今のスタイルで友達繋がりで口コミで広がっていった感じだったんですか?

O そう!そうじゃなかったらこんな感じでお店できてないし。多分もっと普通にバイク屋やってるでしょ。全然違うもん!これでも普通にしたんだけどね(笑)

■ 一同爆笑!!

O もっと入りやすいようにしないとなぁ~。って!看板とかも普通っぽくしたりね。今までのままじゃあまりにもアクが出ちゃうからね。

■ そうですね!前のお店みたいな感じじゃないですもんね。

O 前は毒々しかったから。あれは俺がお客でもヤダもん(笑)

■ でも凄い雰囲気があって良いお店でしたよ!

O 長いコトやってたからね。

 

 

■ 次の質問なんですけど、仕事をしていてどんな時が一番楽しいですか?

O そうだね……やっぱり作ってる物が段々形になっていく時かな?その過程が楽しいよね!イメージした物をなんとなく作り始めて段々完成が見えてくる時とかね。それは楽しいよね!物作りはそんな感じじゃない?T-シャツを作るのも頭でイメージしてパソコンとかで作っていって良いんじゃないの?ってなっていくじゃん。それが一番良いよね!

■ そうですね!T-シャツとかも業者に発注して手元に来るまでとかドキドキしますもんね!

O っで箱を空けて手に取って、おっカッコ良い!!すぐ着よう!!っみたいな(笑)

■ 一同爆笑!!

O 全部そうだよね!T-シャツもパソコンで作ってたりするとダンダン興奮してくるじゃん!デザインがカッコ良くなっていくと!バイクも鉄で色々組み上げていくのも全然変わらないよ!その時が一番楽しいかな!あとは最後にお客さんに喜んで乗ってもらえると嬉しいね!

■ そうですね!作った物を喜んでもらえると嬉しいですよね!

O 反応が良いと嬉しいね!

■ Commonとかも出来て特集した人に見せにいったりした時に写真良いね!って言われたりすると自分が撮ってないのに嬉しいですね。

O それは皆で作ってるからだよね!

■ では次の質問なんですが、OSAMUさんは東京の人と親交が深いと思うんですが、仙台と東京のストリート・シーンの温度差って感じますか?

O 東京だからっていうのじゃないんだけど、東京は人が多いってだけなんじゃないのかな?だから面白い人が多いだけで仙台で10人集めて1人面白い人がいるとしたら、それが東京は何人もいるみたいな感じっていうか。

■ そんなに大きな差は無い?

O 大きな差は無いと思うけどね。仙台で面白い事をやっている人は世界でも面白い事をやれてると思うからね!全然!

■ それは分かります!

O でしょ!俺から見て東京で面白い事をやってる人は数えるくらいだね。でも俺も東京の知り合いってあんまりいないから分かんないだけかも知れないけど。色んな方面で凄い人がいっぱいいるんだろうけどね。SAM’Sがやってるスタイルの感じの人達で東京で面白い人はいるけどね!他のジャンルは分からないけど。俺はアンチ東京って感じでもないから。ドコでやってても面白い事やってリスペクトできる事をやってる人はそれでいいっていうか。これはどうか分からないけど仙台って無難じゃん?雑誌見ながら洋服買ったり?でも東京でもそうなのかな?東京でもそういう人がいっぱいいるけど面白い事をやってる人が飛び抜けてるだけで……分からないね。

■ 難しいですよね。仙台をもっと盛り上げていきたいって思ってて。完全に盛り上がってないと思ってるんで!仙台にも凄い人がいっぱいいるし、もうちょっと盛り上がってても良いのに!って感じてるんですよね。

O そういう意味ではCommonって良い動きだと思うけどね!俺は仙台で10何年とかやってて仙台でやっていきたい!って頭で頑張ってきて全然反響が無かったから。それこそコッチから行かないとダメなのかもしれないけど、仙台の雑誌で取材とかなかったから、よっぽど関係ないっていうか。仙台で盛り上げたいって思ってやってるんだけどね!

■ 昔ほど皆カルチャーモノに敏感じゃなくなってきてる感じがするんですよね。皆ファッションしか見てないっていうか。スケートやったりDJしたりとか。諦めてる感じがするんですよね。仙台だしなぁ……みたいな。

O 冷めてるよね。熱い人が少ないっていうか。それは全てのジャンルに言えるんじゃないかな?例えば俺等の時は免許取ると金もないのに恐ろしく高いアメ車とか乗ってるヤツがいっぱいいて(笑)

■ 一同爆笑!!

O もちろん払えないからすぐ売るんだけど、それはある意味カッコ良いと思うんだよね!それはもう熱いでしょ?俺買っちゃったよ~!みたいな!俺はそれで良いと思うんだよね!

■ それは分かるッス!

O 服に金かけてたまにある合コンで喜んでるヤツより、よっぽどローライダー乗りの兄ちゃんの方が熱いと思うよ(笑)

■ 一同爆笑!!

O だってあんな高いアメ車にさ死ぬ程金かけてるでしょ!昼間は肉体労働とかして、でも夜はビカビカした車に乗ってさ!俺はそっちの方が熱くて良いよ!スピリット的には共通点が多い(笑)

■ 俺もDJを始めた時はターンテーブルを買う為に無いお金にぎりしめて買いにいきましたよ!レコード買う為に昼メシを食べないでお金を作ったり!ピストの時もそうだったけど、もう買うしかない!みたいな

O そういう勢いが中々ないからね。最近の人は。みんな結構現実的でさ、しゃべってる時もそうだけど、コッチは凄い熱くしゃべってるのにアッチは「えっ!」みたいな感じでさ(笑)

■ 一同爆笑!!

O 温度差があるよね!もういいよ!みたいな。俺はこんなに熱くなってるのに!ってなるね。10歳も20歳も年下なのに大人なんだよね!だから面白い事やってる人は熱い人だよね!馬鹿っていうか馬鹿じゃないとできないよね!

■ そこが原点的なトコがありますよね。

O 昔はいっぱいいたけどね!皆結婚して普通にオヤジになってるんだけどね。

■ やっぱり温度差は感じますよね。

O そうだね。しゃべってもそいつが分からないっていうか。ファッションはバッチリ決まっててこういう感じの人なのかな?って思ってしゃべったら全然みたいなのが多いね。

■ 急になんですけどNEIGHBORHOODの滝沢さんのと出会いを教えてください。

O 出会いはね……知り合いが、まぁバイク屋の人なんだけど、東京で仕事をしててそのバイク屋のお客さんが滝沢さんで紹介されたんだよね。

■ それはどのくらい前ですか?

O 多分10年以上前じゃないかな?多分。NEIGHBORHOODがまだ小さい所でやってた時だから。裏原の一番最初にやってた時だよね。HIDE AND SEEKとか階段で上がってそこの斜め向かえだったんだよね。最初のUNDER COVERだった所かな?最初は凄い小さな店だったんだよね。この店の半分くらいの。ホント裏原の奥の方でもう人の家みたいな感じの所でやっててその時に知り合った。でも事務所はデカかったなぁ。

■ その時にもう知ってたんですか?

O その時は俺もあんまり分からなくて、紹介されていったら凄くてビックリしたんだよね。

■ NEIGHBORHOODっていうのは?

O NEIGHBORHOODっていうのはなんとなく分かってて、でも俺は日本のそういうブランドにはあんまり興味なくて分からなかったんだけど、でも話をずっと聞いて色々しゃべってたらなんとなく分かってきて、それでいったらデカくてビックリしたんだよね(笑)

■ 一同爆笑!!

O 凄い良い人でもう昔から全然なにも変わらない。もうホントに良い人だよ!

■ 普通の人なんですか?

O もう最高に普通。普通に良い人!

■ OSAMUさんが言うんだからホントに良い人なんですね(笑)

O ホントにもちろん全然気取ってないし、ホント昔から一流だね!あの人は!凄い人ってそうなんだろうな。って思うね!

■ 僕らも取材とかしてるとホントにそう思います。

O ホントに凄い人って大体良い人だよね。

■ 滝沢さんとかストリートカルチャーとか服の話はするんですか?

O するよ!印象に残ってるのは、ホントに出会って初めの頃にT-シャツ作るとか作ってるとかの話で、自分が着たいと思って作ったT-シャツって売れないよね!って話して(笑)

■ それって100年経ってもみんな同じこと言ってると思いますよ(笑)

O でしょ!俺コレ着たいんだよ!って作ったヤツは売れない!売れるヤツって売れるように作らないと売れないんだよね。って話をしたのを俺は今でも覚えてる(笑)

■ 一同爆笑!!

O 凄い昔だけど。

■ 出会った頃ですよね?

O そうだね!やっぱりみたいな感じで話してたよね!

■ 今でもそう思ってますか?

O 今でもだね!だって下手したら無地だよね!みたいな話もするし!

■ 一同爆笑!!

O 滝沢さん無地着てるね!タグ付いたヤツね!やっぱりLEVI’SとVANSのスニーカーに無地でしょ!みたいな感じだよね(笑)

■ それはもう究極ですね(笑)

O それNEIGHBORHOODのジーンズ?って聞いたら普通にLEVI’Sっていうからね!

■ それこそ原点的な所ッスね!

O だよね!

■ やっぱり基本的にみんなアメリカ物が好きなんですよね!

O そうだと思うけどね!

■ では次なんですけど、今回のNEIGHBORHOODの撮影の時のエピソードを教えてください。やっぱり最初は電話とかですか?

O 最初はもう最高に適当だよ!だって全然関係ない人から言われたんだもん!

■ そうなんですか?

O Webのヤツ撮影するみたいだね!って言われてコッチは「はっ?」みたいな!

■ 話が来る前にですか?

O もう全然前だね!もうホントにそんな感じだから。その辺はもうお互いホント適当っていうか、友達同士ってみんなそうじゃん!

■ そうですね!

O アイツにアレやってもらうか!ってなったらそうだね!ってなるでしょ?っで誰がそいつに言うんだ?みたいな!

■ それで随分経ってそういえば!!みたいな(笑)

O そう!言うの忘れてた!みたいな感じだよね!

■ 撮影は一日だったんですか?

O 一日だったね。昼に来て夕方まで!夜かな?昼に来て牛タン食いにいって、撮影して終わってまた同じ牛タン食べて帰ったよ。

一同爆笑!!

O 一日牛タン2回食べたね!

■ やっぱり他の地方から来た人って牛タンですよね!

O やっぱり旨いみたいだよ!俺も2回目の牛タンも普通に食べたけど(笑)

■ 一同爆笑!!

O 誰か来たらとりあえず牛タンだね!

■ ですよね!コッチも安心しますよね!美味しいから!

O やっぱり太助だよね!旨いトコはいっぱいあるんだろうけどね。利休とか。

■ では次の質問なんですが、今後SAM’Sが考えてる面白い動きってあります?

O 面白い動きか…

■ なんかやってやる!みたいな!

O やってやる!みたいなのはあんまり無いな(笑)

■ 一同爆笑!!

O このままな感じかな(笑)まぁアパレルとバイクとあるんだけど、やっぱりまだまだだからドンドン広げたいけどね!アパレルの方はハタがもう90%くらい…95%くらいかな頑張ってるから。展示会とか行ったり卸し先を増やしたり頑張ってるから、そっちはそっちでもっと広げてやりたいけどね!

■ もうアパレルはハタさんに全てまかせてるんですか?

O うん!そうだね!デザインとかもほとんどハタがやってるし。たまに俺もやるんだけど。売れなくてさ…

■ 一同爆笑!!

O いや~売れないんだよね!売れなくても良いって作ってるから!

■ でもちょっとはコレは売れる!って思わないですか?

O 最近はもう全然思わないね!

■ 一同爆笑!!

O 多分売れないだろうな!って思って作ってるね。多分売れるヤツを作れって思ったら作れるんだろうけど、ハタが一生懸命作ってるし。そこに俺の変なヤツもあるくらいで(笑)

■ 俺のスパイスもちょっと入れて!みたいな(笑)

O そうそう!

■ コレが最後の質問になるんですが、SAM’Sの夢ってありますか?

O 夢か~。やっぱりバイク屋を別の所にも出したいね!

■ 仙台ですか?

O いや、県外で!横浜とか!ちょっと考えてるんだけどね!仙台ももちろん残してね。やっぱり仙台でやってると仙台と東北の人達しか相手にできないんだよね!東京の人とか来てくれくれたりするんだけど、やっぱりあっちにあると話が早い!仙台を捨てるとかそういうのじゃ無くてやっぱり色々いっぱいやってやりたいから!

■ それは職人としてあっちに行くって事ですよね?

O そう!やっぱり日本の真ん中だから全部に行けるから!最初はアメリカだったんだけど。東京とか横浜は考えないで仙台かアメリカって考えてたけど。それこそMARU君とかの考えかもしれないけど。俺も東京関係ないな!って思ってたけど。だんだん東京でやっても面白いのかな?って思ってきたね。最高に良いパターンは3カ所だけどね!アメリカと横浜と仙台と!俺は1人で色んな所を行ければ良いから!1人で出来るくらいの仕事でやれてっていうのが良いな。まぁ、夢だけどね!

■ でも、現実的にも考えてるんですよね?

O すぐには無理だけどね。メカニックが今は2人いるけど、1人はこの前入ったばっかりだけど、もう1人は1年半で、やっぱりバイクを作るのには時間かかるから、そこがパッパッっとできるようになればね。あとは金がOKであればすぐ行けるよね。最初は横浜でもいいからどんなヘンピな場所でもいいから作ってしまえば人は来るから。

■ SAM’Sのスタイルがあれば人は来るッスもんね。

O 来てもらえると思うからね。みんなバイクで来るしって感じかな。

■ やっぱり東京から来てくれる人もいるんですよね?

O いる!でも数えるくらいだよ。

■ 今は東北中心?

O やっぱりそうだよね!

■ アメリカからはないですか?

O アメリカはない!アメリカ人がバイク作ってよ!っていうのはあるけど、アメリカ人って大体適当だからね。

■ 今日はありがとうございました! 今日は全体を通してカッコ良かったです!

O いやいや!バイクは走ればカッコ良いけど俺達の作業はかなり地味だからね!格好もホームレスみたいだからね!汚くて(笑)


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