“Ryuichi Ogino” New Works and Installation 「シビル」

Ryuichi Oginoによる展覧会「シビル」が中目黒のHATOS BARにて開催中。

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展覧会タイトル【civil】シビルを訳すと
■ 市民の[から成る];市民にふさわしい, 公民[市民]としての
■ 国家の, 国内の
■ 社会的秩序のある;文明化された
等の意味を持つ。

Ryuichi Oginoによる作品は深いコンセプトのもと、Ryuichi Oginoによる独特なフィルターを通して作品に反映されているのが特徴的。
今展示のコンセプトとして掲げられたRyuichi Oginoによる【civil】の意味を知った上で作品を観覧するのを強くお勧めしたい。

「シビル」
New Works and Installation
Jan.14th – Feb.1st 2014
Hatos Bar
東京都目黒区中目黒1-3-5 プリンスコーポ106 http://goo.gl/maps/6gkQz
03-6452-450
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荻野竜一/Ryuichi Ogino (OGI)
1978年東京に生まれた荻野竜一は、日本の大量消費社会におけるポップカルチャー(ガンダムやナウシカなどのアニメーション、漫画、ファイナル・ファンタジーなどのビデオゲームや、それにともなった関連商品と、主にアメリカから輸入されてくるファッション、音楽)に囲まれて育つ。その中でも特に、スノーボードというライフスタイルの一つとしてパッケージングされた流行に多大に影響を受け、高校卒業後にアメリカへ留学するキッカケになる。
コロラド州デンバーの語学学校、そしてカレッジで学んだ後、カリフォルニア州オークランドへ移り、サンフランシスコのアートスクール(California College of the Arts)へ通う。イラストレーションを専攻して2004年に卒業するが、このころから、純粋芸術と商業的なグラフィックやイラストレーションとのギャップの考察を始める。そして、自身の内面的変化、つまり、流行や常に新しいものを探し、追従していくという独創性の追求から、より内面的な自己分析による自己の探求と独創性の獲得へとシフトしていった結果、自身の活動の方向性はイラストレーションではない事に気づく。
2005年に約10年振りに東京へ戻った荻野は、現代日本における大量消費社会をより明確に意識することになり、ファッションとしてのライフスタイルから距離を置こうとする意識と相まって、日本のポップカルチャーに対する批評としての作品制作を始める。その過程の中で生まれたコンセプトに「Out of the Context Mashup」があり、それは、本来独立したジャンル/カテゴリーを並べる事によって、観る者にそれぞれのコンテクストをより鮮明に意識させるという試みである。
www.ryuichiogino.net