the skateshop phnom penh & 10K Skate-Shop (Phnom Penh/Cambodia)

7月末から東南アジアのローカル探索を兼ねた、タイ、ラオス、カンボジアの3カ国周遊の旅にいってきました。総じて、どの町も土地独自の色が濃く、そこに流れる時間や空気に浸っているだけでもフレッシュな心地がして最高だったのですが、ここではいわゆるストリートカルチャーに関連するスポットをいくつかピックアップして、ご紹介したいと思います。

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ひとつめは、カンボジアの首都プノンペンに2013年7月にオープンしたばかりのスケートショップ”the skateshop phnom penh”。

数年前までひとりもスケーターがいなかった(今は20人ぐらいらしい)カンボジアの若者たちに、スケートボードを創造性をもって自己表現をする新たなツールとして広めるべく、オーストラリア出身のフォトグラファーJam Jamesによって立ち上げられたこのお店は、とてもエネルギッシュなプノンペンローカルのスケーターたちによって営業、接客が行われています。

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最低賃金がいまだに月給で5千円程度のカンボジアではスケートデッキ自体がとても高価なもので、どちらかというと裕福な若者たちの贅沢な遊び道具というイメージが強いらしいのですが、彼らといっしょにスケートスポットをまわっていると、デッキを買えないキッズのためにわざわざもうひとつのデッキをコンプリートして持参していたり、はじめたばかりの子に熱心に乗り方を教えたりしていて、厳しい環境下でもゆっくりとあたたかいストリートマインドが浸透し始めている光景に感銘を受けました。もうすぐ手掛けている公共のスケートパークも完成し、スケート教室などもやっていくとのこと。

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ふたつめは、同時期にカンボジア初のスケートショップとして、ニュージーランドから帰国したカンボジア人Steve Luonがオープンした”10K Skate-Shop”。

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より手頃でより身近なスケートをモットーにしたこのお店では、独自のネットワークを駆使して可能な限り値段を抑えた売り方をしていて、連日、一般層も含めた多くのお客さんが訪れていたのが印象的でした。

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誰もがアナログのターンテーブルやレコードの存在すら知らなかったほど、カンボジアではポルポト政権時代にあらゆる文化人や知識人が完膚なきまでに葬り去られており、サブカルチャーはもちろん、ひとつの文化が根付くにはまだまだ時間がかかりそうですが、水面下ではこうした活動やプロジェクトが少しずつ動き出しているようです。

プノンペンの僧侶が「カンボジアの未来に希望はあるのか?」という問いかけに、「I don’t know (わからない)」と答えたほど実際の状況は本当に深刻ですが、一日もはやくこの国に平和と希望、そして真の自由が訪れることを切に願います。

the skateshop phnom penh
9 Street 7, opposite Wat Botum park, Phnom Penh. 
Open daily 10am to 6pm. Tel: 077 472 550
https://www.facebook.com/theskateshopPhnomPenh

10K Skate-Shop
Spean Hang (St.), Behind of Australian Embassy, 12301 Phnom Penh
Open daily 12am to 8pm. Tel: 088 623 7777
https://www.facebook.com/10kSkateShop