WATABE4500 / ISSUE09

Date : 2008.09
Common Magazine issue09

HUMANREPORT × WATABE4500

WATABE4500 PROFILE

ISSUE09 DETAILS


■ では、よろしくお願いします。

WATABE(以下W) よろしくお願いします。

■ まずカメラを始めたきっかけを教えてください。

W え〜と、18歳の頃にカメラ屋でバイトするようになって仕事柄カメラを覚えないといけなくなって1眼レフを買ったのがきっかけです。

■ カメラを始めて最初の被写体ってなんだったんですか?

W その頃バンドにハマっててハードコアのイベントによく行っててそのときにライブの写真を撮りまくってました。毎週のようにbirdlandってライブハウスがあるんだけどそこに行ってライブを撮ってました。その時バイトで一緒だった小林さんって人がいるんだけどその人も写真をやってて絵も描いていてその人とよくツルんでて写真撮りに行ったりとかしてました。

■ その仕事を始める前までは写真は撮ってたんですか?

W 撮ってなかったです。使い捨てカメラで撮ってたくらいで。

■ その時使っていたカメラは何てカメラなんですか?

W MINOLTAのα807です。

■ そのカメラを買った理由っていうのは何かありますか?

W MINOLTAで派遣されてたのでMINOLTAで出してる一番良いヤツを買ったんです。

■ 写真にハマったきっかけってありますか?

W 最初はよく分からなくて何でも撮ってたりしてて、自分の色みたいなのが出てこなかったんですけど、だんだん撮っているうちに自分の撮ってる写真の中でも「おっいいな!」みたいなのが区別できるようになってきたからかな。最初は区別すら分からなかったし、どういう写真が良い写真なのかも分からなかったから(笑)そういうのがだんだん見えてきてからハマったかな。写真の奥深さっていうのが自分なりに分かってきたのが大きなキッカケですね。

■ 自分の写真っていうのが見えてきた感じですね。

W 誰かの写真集を見てこういうの撮りたいから始めたってキッカケではないから、特に目標にするものがなくて撮りながら「面白いな!」ってなってハマった感じだからですかね。

■ 撮り始めた当初は写真集とか全然見てなかったんですか?

W 全然ではないですけど、そんなに見なかったです。それよりバンドのCDジャケットや中面のLIVEの写真だったり、フライヤーだったり、バンド系の雑誌とかはメチャメチャ見てました。

■ どういう風に撮ってるんだろう?とかですか?

W こういうのカッコいいな!とか、この構図カッコいいなとか考えてましたね。

■ その中でも今でも覚えてる写真ってありますか?

W Vision of disorderの「still」っていう7インチのレコードなんですけどそれの裏面の写真が好きです。レコード聞かないんですけど、その写真が良くて買っちゃいました。

■ HIPHOPカルチャーを撮ってるってイメージだったんでハードコアっていうのが意外でした。GAGLEとの出会いとかはどんな感じで出会ったんですか?

W 2002とか2003年位の時にCOLORっていう雑誌でclubページの撮影をするようになって、GAGLEの出るイベントやインタビュー用の撮影をしたりしたのがキッカケです。それで写真を気に入ってくれて、今に至るって感じです。DJ Mu-R君は高校の同級生だったので知ってたんだけどハンガーさんやミツさんはその雑誌取材がキッカケです。

■ GAGLEのアートワークとして撮った写真はどれくらい前なんですか?

W ジャケットとかは一枚の写真として初めて使われたのは松竹梅から出してるDVDの写真ですね。アー写は結構前から撮ってたんですけど残るモノとしてだとDVDのジャケットが最初だったと思います。

■ これもWATABEさんが撮ってたんですね!これはドコで撮ったんですか?

W たしかどっかの釣り堀で撮ったんですね。

■ 仙台のですか?

W 仙台のですね!

■ シュチュエーションとかはこの時決まってたんですか?

W いや決まってないです。ここは釣り堀の魚を焼いて食べれる所なんですけど、釣った魚を食べてる所を「あっいいな!」って思って撮っただけなんで。それが後にコレに使おうか!みたいになってジャケットになったんですよ。

■ 打ち合わせなしで撮ったんですね。

W そうですね。アー写を撮りにいってその時に撮った別のカットなんです。

■ オフカット的な感じなんですね。撮影のときのこだわりとかありますか?

W 一番のこだわりは構図。構図は一番気になります。人だったら、その人と背景とか!そういうのが気になりますね。あとはリアリティ!自分好みの写真っていうのは作られた写真はあまり好みじゃないので、あまり自分が手を加えずに。

■ 具体的にいうと色とかもあまり変えずに?

W 色身はあまり気にしないですけど、不自然な感じはあまり嫌なので普段の何気ない部分だったりだとか、撮る対象が自然であればあるほど良い!みたいな。あまりカッコつけて撮る写真よりも素の自然な部分を撮るのが好きです。

■ 人間味があるような?

W そうですね。人間味が出たほうが。もちろん作り込んだ写真も撮るんですけど、どっちかといえば自然な感じのほうが好きですね!出来上がってくるものも予想もつかないし偶然性が面白いっていうか。

■ その時しか撮れないみたいな感じですよね。セットの中とか人物以外も撮ってますか?

W 仕事では商品撮ったりもあるんですけど、自分の好きなモノっていうか価値観で撮る作品として撮るものはあまり手を加えないんですよ。自分では。

■ 自分であまり手を加えず本来あるべき姿でその場をおさえたいってコトですよね。

W そうですね。だからその場にいたって例えば人を撮るときにその辺に立ってポーズこうでとか指示はあまりしないですね。あと、モノもあまり動かさないですね。そのままを撮るのがいいなぁ!みたいな。もちろん仕事でこういう写真が欲しいってなったらちゃんと色々作りますけど……

■ WATABEさん自信が撮りたい写真っていうのは手を加えずに自然の方が良いってことですね。

W そうですね。例えば人を撮る時もポーズはこうでとか、あれこれ細かい指示は特になくて、色々撮ってる内に自然と形になってくる感じです。なんか適当に思い浮かんだ事やってもらったりとか。あとモノだったりもそのままの動かさないで、その状況を撮ったりするのが良いです。その自然に出来たバランスが面白いみたいな。もちろん仕事でこういう写真が欲しいってなったらちゃんと色々作ったりします。

■ 例えば誰かのアー写を撮ってフライヤーとかで見たときに凄い加工されていたりしたらやっぱり嫌ですか?

W そうですね……切り抜かれていたりしたらやっぱり嫌ですね。そういう前提で撮っていたらいいけど、やぱり背景と人物のバランスをみて撮ってたりするんで気になりますね。でも撮った写真をもとにジャケットを作るとか巧い使いかたをする人はやっぱり巧いですね。全体のバランスを考えて文字の位置とかレイアウトが巧いと全然気にならないです。GAGLEの3PEATのときも写真が出来上がってきてからデザイナーの人がデザインしたんですけどあれもスゲー良かったですね。あの時も全然こう撮るとかは決まってなくて、こんな感じで良いんじゃないっすか?っていうのをこっち側で提案したんですよ。それで写真が出来上がってデザイナーの人が加工を加えて出来上がったんですけど、あれは凄い巧く出来たなぁ!っていうかデザインとのバランスが凄い良いな!って思いました。色々手を加えてあるれど雰囲気を殺してないっていうか。凄いデザイナーさんだなって思いました。

■ GAGLEの皆さんはこう撮ってよ!っとか言わないんですか?

W 大まかな指示はありますが、大体自由にやらせてもらってます。

■ そこはじゃーしっかり信頼関係が出来上がってるってコトですね。

W 信頼してもらってます(笑)

■ 一同爆笑。他のアーティストさんとかも撮ってるんですか?

W そうですね。バンドの人とか撮りましたね。

■ 仙台のAGITの写真も撮ってるじゃないですか?AGITとの出会いとか聞いてもいいですか?

W う~ん……遊んでるときですかね。遊んでいるうちに固まっていったみたいな感じ。

■ AGITのダルマの写真ももちろんWATABEさんですよね?

W そうです。

■ あの写真はドコで撮ってるんですか?

W AGITの前の道で撮りました。朝方に。AGITはなんか知らない間に色んな人達が集まってたって感じですね。ここで会った人達の影響はメッチャ強いし考え方や価値観も大分変わりました。なんか自然と一人一人役割みたいなのがあって、それがうまく噛み合ってました。

■ 役割っていうとどういう役割があったんですか?

W 決めてたワケじゃないですけど、俺は写真を撮れるから写真を撮って、DJやってる人もいたんでイベントしてとか、絵を描いてる人はその絵を写真撮ってフライヤーにするとか、人脈がある人はイベントを企画するとかですね!そういうのが、ぶつかることなく自然と出来てましたね。

■ 自然と面白いって思ったことをみんなで創っていくみたいな感じですよね?アイデアを持ち寄ってみたいに。

W そうですね。こういうのやりたいってなったらどうすれば良いとか。それは写真に写るのか?とか。

■ 仙台で撮り続けてる理由とかありますか?

W あまりないですね(笑)。

■ 特にこだわりはないって感じですか(笑)東京の仕事とかはやってるんですか?

W たまにあります。でも東京に行って撮るっていうのはあまりないですね。

■ 現場は仙台でっていうのが多い?

W そうですね。GAGLEのアー写を撮りにとかはたまにありましたけど。

■ 仙台で写真を撮り続けて自分の中で昔と変わったこととかありますか?

W う~ん……昔はフィルムで撮ってて、まぁ今も使うんですけどフィルムで撮ってた時はなんか出来事を撮ってる感じがあったんですね。最近はデジカメでも結構撮るんですけどデジカメの場合だと撮り直しができるからさらに構図にもこだわれる様になりましたね。

■ その場で確認してちょっと違うなって思ったらもう一回撮るみたいな?

W フィルムの時はなにも考えないでパシャって撮ってたんですけど、デジカメの場合は感度が良いので暗いCLUBの中でもフラッシュたかないで撮ったり出来るから明るいレンズ使うと。だからその辺の写真も最近ハマってますね。

■ 全部でカメラは何台持ってるんですか?

W 主に使ってるのは2台。MINOLTA TC-1とCanon EOS D5です。

■ 何年くらいこのMINOLTAは使ってるんですか?

W 6、7年ですかね。

■ やっぱり表現したいモノによって使い分けるんですよね?

W そうですね。主にMINOLTAを使ってるんですけど、この小ささっていうのがポイントで自分がさっき言ったみたいに自然に撮りたいっていうのがメインだから。

■ 一眼だと撮られるほうがかまえちゃいますよね。

W MINOLTAのほうだと「ハイ!」みたいな(笑)。

■ 一同爆笑。

W そんなノリなんで。相手もやっぱり構えないしこっちも気楽に撮れるんですよね。

 

 

■ WATABEさんが一番好きな被写体ってなんですか?

W 「人」ですかね。

■ そういう周りの人達を撮っていて周りの人達の印象ってありますか?

W 絵書いてたりとか、音楽やってたりとか色んな人達がいるんですけど、本気な人はどこまでも本気だし、なんかそーゆー人には普通では経験出来ないようなドラマがありますね。

■ やっぱり本気の人を撮ってるほうが撮ってて楽しいですか?

W そうですね。やっぱり本気の人のほうがいいですね。

■ 絵を描いてる人だったり音楽だったりストリートの要素をもっていると思うんですが、元々やっぱりストリート的なモノが好きなんですか?

W そうですね。でもたまたまっていうのが大きいですかね。

■ グラフィティとかも元々好きだったんですか?

W 気にはなってましたね。一人ライターの人と知り合ってそこからまたこんな感じでやってるんだ!って感じですね。

■ 一緒に行って写真撮ってたり?

W それでこういう描き方してるんだ!みたいなのとか。でも別にストリートに拘ってるっていうのでもないんですけど、でも合うんだと思います。あまり考えたコトはないんですけど。ストリートの人達はみんなやさしいですね(笑)。

■ 一同爆笑。

W 一見怖そうじゃないですか!イカついっていうか。でも色んな人いましたけどみんなやさしい人でしたね。バンドやってて入れ墨がっつり入ってる人でも嫌な人はいませんでしたね。みんな人間味があるっていうか。

■ HIPHOPカルチャーの要素が強いと思うんですが他のカルチャーにも興味はありますか?

W HIPHOPに特に拘ってるっていうのもあまりないですね。

■ 今までみたいに人と繋がりが自然と出来ればって感じですか?

W そうですね。

■ 写真を撮ってて気持ちいい瞬間ってありますか?

W 俺の場合「撮りに行こう!」って思って撮りに行く時はなくて「どこか行くからカメラももっていこうかな。」って持っていくので、だから良い瞬間に出会うみたいな時かな。そういう時が良いっすね。

■ それはカメラをのぞいている時っすか。それとも前?

W なんか色々観察してて「ここいいな!」って撮ったり。

■ 観察癖はありますよね。

W メチャメチャ観察してますね(笑)。

■ 一同爆笑。もうそういう目線になってるんですよね。きっと。職業病みたいな!

W 他の写真みても「どう撮ってるんだろう?」とか!人の動きとかも気になりますね(笑)何かやってる人って例えばDJでもボーカルでもギターでもなんでもいいんですけど、長くやってる人ってその人なりの動きってあるんですね。やり初めの人ってやっぱりどこか固い感じでなんか普通なんですけど、熟練してる人はその人の「型」っていうか。

■ その人のオリジナルの動きですよね。

W そうですね。俺の見てるところって凄く接写してるんですけど(笑)。

■ 寄りで(笑)?

W 寄りで!!例えばDJの指の動きとか。やっぱり人それぞれ違うから。その人のオリジナルっていうか……「型」ですね。絵を描いてる人もやっぱり違うし、そういう何気ないとこですかね?

■ そういう所に気付くのか気付かないかは重要でしょうね。

W そーですね。だいぶ見てます(笑)。

■ 一同爆笑

W でもカメラマンはそういうところは鋭いと思いますよ。みんな。やっぱり造るっていうか見つけるっていうのが多いですね。発見する力が強いのかな?

■ 結構一歩引いて見てるんですかね?

W そうですね!一歩引いて撮る写真が好きですね。客観的に見るっていうか!客観性が結構好きですね!例えばタバコを吸ってて照明も良い感じで当たってる風景があったとしてそこだけ撮ってしまえばカッコいいんだけど、一歩そこから引いてみるとその横でサラリーマンが酔っ払ってゲロ吐いてるみたいなのが写るとまた違うじゃないですか(笑)。

■ 一同爆笑。ストーリー性ですかね?

W そういうのは自分でも造れないから。そこでゲロ吐いてって言ってもやっぱり造った感じは出ちゃうし。

■ どうしても固くなっちゃいますよね。

W でもホントにそこで吐いてたらゲロ吐いてる人も本気じゃないですか(笑)。

■ 一同爆笑

W そういうのを見つけるのは面白いですね!あと28mmって広角のレンズなんですけど、これが好きです!28mmってレンズが。

■ なんでそのレンズなんですか?

W う~ん……距離感がやっぱりちょうどいいですね。ズームが付いてないから自分で近づかないとダメですけど、その背景も入れつつ撮るっていうのが好きなのでそのバランスが調子いいっすね。これより望遠になるとまたちょっと印象が違うんで。最近は50mmって標準のレンズがあるんですけどそっちが最近多いですね。そっちに最近はハマってます。

■ その一眼レフを買った理由っていうのはそこなんですか?

W こっちは仕事でも使うので。

■ レンズは結構持ってるんですか?

W いや……4、5本ってところですかね。

■ 大体単焦点?

W ズームが一本あるくらいで、あとは単焦点ですね。

■ 仕事でもプライベートでも調子の悪い時ってありますか?

W ありますね!余裕で。

■ そういう時の解消法とかありますか?

W う~ん………仕事の時はしょうがないですね(笑)頑張って撮るしか!

■ 一同爆笑

W その場で一時間で撮らないといけない時があるので。自分の作品として撮れないときはもう撮れないですね。

■ 諦めますか(笑)?

W 諦めますね(笑)もういいやって(笑)

■ 一同爆笑

W 絵とかでもあると思うんですよね。それと一緒ですね。続くときは3、4ヵ月も撮る気がしないときもやっぱりあります。そういう時はどうしていいか分からないです(笑)

■ あえて何もしないって感じですね。

W ちょっと違うこと考えたりですね。実は最近もそんな感じなんですけどね(笑)

■ スランプ気味?

W スランプ気味ですね!一年くらいは。

■ モチベーション上げる為にやってることってありますか?

W 最初はけっこう頑張ってやって無理にでも撮ろうと思ってたんですけど、やっぱり撮ってても面白くないみたいになるんで最近は逆に撮らないようにしたりとか。いずれまた撮りたくなるだろうみたいな!あえて違うことを考えますね。みんなそういう時期ってあると思うんですよ。

■ 話は変わるんですが、好きなカメラマンとかいますか?

W アンリ・カルティエ=ブレッソンって人が好きですね。

■ その人はどういう所が好きなんですか?

W その人も凄く構図に拘っていて写真も凄いリアルな感じで。とにかく構図が凄いんですよ。街の風景を撮ってるんですけどビルだったり建物だったり人のバランスだったり一枚の写真で完璧なんですよ。その人は凄いなって思ってます。

■ その人を知ったのはいつ位なんですか?

W 知ったのは最近です。3年くらい前かな。たまたまその人のビデオをレンタルビデオで借りてきて観たのがキッカケです。

■ 写真集とかではなくてビデオで観たんですか?

W 凄い巨匠らしくて多分もう生きてないと思うんですけど。その人は凄い!!ビデオはメチャメチャ観ましたね!写真集みたいに写真が色々出てくるんで面白かったです。

■ 衝撃を受けたってことですね。

W 色々写真集とか立ち読みしてみたりしたけど、自分の感覚にピンとくる人はあまりいなかったです。でもその人はハマったっていうか。こういう人がいるんだ!っていうか。

■ 強く影響されたのがその人が初めてっていうことですか?

W 写真でいうとそうですね。それ意外だとCDジャケットの写真とか誰が撮ってるとかは分からないけど。そういう影響が強いですね。あとは映画とか!映画はメチャメチャ好きで観てたんで、写真やる前から。写真から影響を受けたっていうか絵とか映画の影響が多分強いですね。構図に拘ってるっていうのも絵の影響が強いかもしれないですね。たまに「絵みたいだ。」っていわれます。写真が。

■ 映画は特にどんな映画が好きだったんですか?

W 「ゴット・ファーザー」とかコーエン兄弟の映画とか「オー・ブラザー!」とか。

■ 理由としてはどんな?

W ストーリーももちろん面白いんですけど、画面の絵造りとかも凄い拘っていて、ゴット・ファーザーに関していえば凄いリアルな感じがしてそういう部分が凄い好きです。飾らないっていうか。やっぱり映画の画面造りもやっぱりストーリー性があるじゃないですか。そういう部分の影響なのかな。最近自分の写真はどういうものなのか考えるんですよ(笑)悩んでるのはそういうとこを考えてるからなのかもしれないですけど(笑)

■ 歳のせいですよ!色んな意味で!そういうコトを考えるってことは。ガムシャラにやってきて自分を見つめ直すみたいな。

W だから最近一歩引いて考えてますね。そういうコトを考えて映画の影響とか絵の影響なのかな?写真集を見て影響されたとかいうよりも今まで生きてきた中でバンドの人に会ってとか、GAGLEに会ってとか出会った人に影響されたのが強いですね。

■ 絵に関してなんですけど、誰か好きな絵描きさんがいたんですか?

W DALIとかは凄く好きで、福島の美術館に絵見に行ったりしました。あとは身近な人達の影響が強い気がします。DROP OUT,INCで彫師さんが書いた絵をみたりとか、グラフやってる友達の絵みたりとか、こいつヤベーみたいなのを見せられたりとか。

■ もしカメラマンって選択肢がなっかたらどんなコトしてると思いますか?

W 何やってたんですかね?デザイナーとか?ですかね。なにか造るのはやっぱり好きですね。バイト先でDROP OUT,INCの小林さんに会ってなければ全然違う人生だった気がします。もしかしたらサラリーマンしてたかもしれないし。でも映像も好きですね!やっぱり!ビデオ借りて撮ったりするんですけど面白いですね!

■ MINOLTAで派遣として行かなければそういう可能性はかなり高かったですよね。

W そうですね。MINOLTAでやってて小林さんに会ってなければ全然違うかもしれないですね。

■ そういう意味でキーパーソンですね!そしてターニングポイント!

W もしかしたらサラリーマンしてたかもしれないし。でも映像も好きですね!やっぱり!ビデオ借りて撮ったりするんですけど面白いですね!

■ ビデオも撮り方によって全然違いますもんね!そっちも本格的にやりたいって思ったりするんですか?

W チョクチョク思ってるんですけど中々……。

■ 写真集を出したいとかありますか?

W ありますね。写真集出したいですね!

■ コレを見てて凄い面白いな!って思ってて、コレをそのまま写真集にしたら新しいですよね。

W なにもあまり考えずにやってたんですけどね!

■ だからかもしれないですけど、コレを見たらWATABEさんがどういう人なのか分かりますよ。どういう人なのか想像ができるっていうか。

W コレごと写真集にして欲しいですね!このまま出来上がったらどっかの編集に持っていって「お願いします!」って(笑)。

■ でもやってみたら反応あるかもしれないですよ!それがキッカケでみたいな感じで!

W でも本当に自分のあんまり見せたくないプライベート的なトコロも載ってますから!結構勇気いりますね。最初は写真を撮って絵を描いてもらってみたいな感じでやってたんですけど、自分の写真だけのページもあるし絵だけ描いてあったりちょっとづつ変わってきてますね。あんまり考えずに適当にやっていきたいですね(笑)。

■ 一同爆笑

W 出来れば(笑)でもそんなワケにはいかないけど、出来るだけ自由な感じでいきたいですね。

■ やっぱりおじいちゃんになってもカメラは撮ってると思いますか?

W 思いますね!おじいちゃんになってもやっぱり撮ってるんじゃないかな?

■ メガホンとか持ってたらどうします(笑)

■ 一同爆笑。映画のほう始めてそっちが面白くてみたいな(笑)
W 監督になってるかもしれないですね(笑)

■ 一同爆笑

W 結構衝動的だから突然始めたりするんですよ!だからもしかしたらカメラで撮ってると思うけど違うコトもしてるかもしれないですね!

■ おじいちゃんになってもカメラ片手に散歩とかしてて欲しいですね。ゲートボールのボールに凄い寄って撮ってたり(笑)。そのBOOKの写真がWATABEさんの撮りたい写真だからそこが認められて撮りたいオファーがあれば凄い良いですよね!

W このBOOKを早くいっぱいにしたいですね!

■ 今日はありがとうございました!


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